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小学校2年生のときのウソの思い出

もちろん小学校低学年の男子ともなれば、息を吐くようにウソを吐くにきまっているので「俺、骨折したことあるぜ」「俺は入院したことあるぜ」「お、俺なんか・・・死んだことあるぜ!」「うっそー、マジで?」みたいなエスカレーション系ウソとか、ちょう好きな女子がちょう遠い親戚であることを母親から聞いて「まあ俺とアイツは親戚だからケッコンできねーんだけどな」とウソぶいてみたりとまあそういう少年時代をすごしたわけだけど、そうそう、とりあえずビオラだ。



俺が小2のとき。昼休み。習い事自慢の話だったと思う。やれそろばんだ、いや俺は英語教室だみたいな流れの中、ウソまみれの俺は「ビオラを習っている」と言ったのだった。
「すっげー、ビオラってバイオリンのちょっと大きいやつだろ?」友人のメガネ野郎が聞いてくる。
「まあな」得意げな俺。相手のツッコミジャンルじゃないと判断してウソを積み上げる。
「実際、最初はバイオリンからスタートなんだよ。うまくなったらビオラ、チェロってだんだん大きくなるんだ」出世魚か。
「マッジでー?! スッゲー!!」騒ぐ周囲。バカばっかりだった。サイコーに楽しい小学生時代だった。




そうして俺は高校生になる。そんなウソをついたことも忘れ、当時のメガネ野郎もまあまあ成績がよかったせいかメガネと俺は地元からちょい距離のある進学校に通うようになる。



新しい高校、モテない中学時代のことは忘れ高校デビューを果たそうと俺は新しいクラスに溶け込もうとする。
メガネ野郎も同じクラスだ。数人で雑談をはじめる。
ふとメガネ野郎が言う。
「ああ、みんな。コイツな。ビオラひけるんだぜ」




クッ、殺せ(姫騎士顔)

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