とにかく真四角で、形はモノリスそのもの、見た目は最高にかっこよかった。
当時(91年頃)を思い出すと、まわりはみなPC98や88などで、自分だけIBMという時代で、内蔵Basicなどもなく、大分ガラパゴス状態だったとおもう。
CPUはたしか386sxの16Mhzあたりがのっていて、メモリは拡張して4MB。HDDも80Mbyteのやつがはいっていたとおもう。
基本的にDos/V、というかPC-DOSでつかっていたが、最終的にはWindows3.1をうごかしていた(が、当時のWindows3.1は特につかいたいソフトもなかったので、もっぱらDOSだった)
搭載されているSTN白黒液晶はものすっごく反応速度が悪く、あらゆるゲームは無理ゲーに近かったが、記憶によればそれでもけなげにWingcommanderやWolfensteinをやっていた。
スイッチ一つで白黒を反転することができて、ゲームによってそれをつかいわけることで多少有利になる、みたいないじましいことをやっていた記憶もある。
しかしRedBaronというフライトシム系のゲームをやるときに、敵機がまったくみえなくなったので、IBMのPS/55 ZEのモニタを外付けディスプレイにした記憶がある。ノートPCではあるものの、兎に角重いし、持ち運ぶ意味など当時はなかったので基本的に据え置きでつかっていた。
よく考えれば今の私はMBPを外部ディスプレイにつないでクラムシェルモードで使っており、当時と似ているかもしれない。
55noteにはポインティングデバイスは内蔵されておらず(DOSのころのPCなので)、サウンドデバイスもない(Beep音は鳴る)ので到底ゲーム向けではなかったのだが、なんだかんだ、長いことつかった機種だった。
キーボードはよくできてるし、ゲーム以外でも簡単な文書作成とかには重宝した記憶がある。
2400bpsのモデムが一応内蔵されていたが、Windows3.1がでるまでは日本語が通る端末ソフトも(知ら)なく、活用はほぼしなかった。
バッテリーがダメになった以外はとにかく壊れなかったが、最終的には分解してあそんだりしているウチに、こわれてしまって処分してしまった。
自分にとっては「ノートといえばIBM」というイメージがつくられた一台だった。