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子供のころ欲しかったおもちゃの思い出

たしか、3,4歳とかそれくらい頃の話。なので非常にうろ覚えなんだけれど、当時、僕は『機動刑事ジバン』という特撮が好きだった。きっと一番最初に好きになった特撮だったと思う。特撮というと大人でも好きな人がすごくおおいけれど、やっぱり結局のところそれは子どものために作られたもので、そして、その子どものためにバンダイがいろんなおもちゃを発売してくる。最近は特撮見ないのであまり詳しく分からないのだけれど、新しい武器とかロボットが番組内で登場した瞬間、その武器とかロボットのおもちゃのCMが流れるらしくて、子どもの欲を絶妙にくすぐる販売戦略もすごいなあ、と思う。で、3,4歳の僕もバンダイの策略に見事にハマる。母親に『マルチフォーム 機動刑事ジバン』という関節がすごく動くフィギュア(?)をねだった。買ってー買ってーピーマンたべるからー、みたいな。いや、別にピーマン嫌いじゃなかったと思うけれど。

さて、その当時、僕はトイレでウンコができなかった。じゃあ、おまるでしていたかというと、そうではなくて自宅の階段の脇でウンコをしていた。そこが僕にとってのトイレ。ちなみに3つ下の弟はダイニングテーブルの下がウンコスポットだった。今思うと、とんでもねえところでやりやがる。さてさて、3,4歳というとそろそろトイレのしつけもしなきゃいけない歳なのだろう。ウンコをトイレでさせるために色々と躾をされたような記憶がある。しかし、僕は頑なに階段の脇を死守する。そこで、母親は最終手段「課題クリア後のご褒美」を僕に提示する。もちろん褒美の品はマルチフォームジバンだ。それでも階段脇でウンコをする僕。トイレでウンコさせようとする母親。最終的にはその課題、トイレでのウンコをクリアし、母親と一緒に近所のダイエーに入ってそれを手に入れる。まだ赤ん坊だった弟が眠っている隙を狙って行ったためすごくダッシュした思い出がある。マルチフォームジバンはきっと、僕が生まれて初めて貰ったご褒美、なのかもしれない。

んで、こんな感じで手に入れたマルチフォームジバンなのだけれど、覚えているのは手に入れるまでの過程とか手に入れた瞬間だけで、これで遊んだ記憶が全然ない。多分遊んでいたと思うんだけれど。いつまで持っていて、いつ失くしたのかも覚えていない。けど、まあ、きっとそんなもんなんだろうなあ、と思う。