なので公衆電話ボックスには毎日お世話になっていたし、それに使うテレフォンカードも、挿入すると自動で会社請求で電話を掛けられる代物を常に携帯していた。公衆電話を前に1時間以上も対峙するのはザラ。なのに急ぎの際は電話を探すのに難儀し、仕事とは言え雪の降る季節には公衆電話で悴みながら受話器を持つのは苦行に他ならなかった。
なので携帯出来る電話が登場すると聞き、待ってましたとばかりに飛びついて購入した。仕事の為とはいえ、会社の携帯電話を自腹で購入する私は周りからは怪訝な顔で見られたのを今も覚えている。
機種はモトローラ のデジタルムーバM。出始めはそれなりの価格だったし、維持費も安くない。今思えば営業マン未だ駆け出しの頃、安月給のサラリーマンが購入するのを、止める事なく見守ってくれた家内には感謝しかない。会社にはポケットベルに電話を掛けてくれる代わりに自分の携帯電話番号を知らせ、直接連絡をもらう様にお願いして運用した。その効果もあってか、それから程なくして会社から携帯電話が支給されたのでした。