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スズキ チョイノリの思い出

奥さんがスクーターが欲しいといっていたので、どうしようかなとおもった矢先、知り合いが処分するというので譲って貰った。

知り合いの家は結構離れた所にあったので、チョイノリで乗って帰るのは到底不可能であり、知り合いの家の駐輪場でバラバラにして車に積み込んだのが一つ目の思い出。

二つ目の思い出はセンタースタンドをかけないとキックできないという根本的におかしい設計。一応セルはついていたのだが、バッテリーがあがっていたし、交換する気もおきなかった。
交差点でエンストすると(あたたまらないと、ラフなスロットル操作で結構エンストした)交差点でスタンドをたてるという悠長なことをしなければならず、厳しい。
まあ、車体は非常に軽いので、エンストしたらさっさと走って路肩ににげるのが正解だと気付いたのは結構後の話だ。


チョイノリは自分が乗ったことがある乗り物で最低レベルにパワーがない、芝刈り機だかのエンジンがベースで定格で2馬力。しかも長期間のりつづけると、プラスチック製のカムがすり減ってパワーがおちるという噂もあった。自分の体重だと、軽い登りで法定速度が自動的に守られる勢いだった。
オイルは200ccくらいしかはいらず、逆にこの量のオイルをどうやってちょうど良く手に入れるか悩んだあげく、自分のバイクにいれて、あまっていたお高級オイルをミックスして入れた。
非力なわりにはマフラーが粗末で、非力なエンジンはスロットルは全開か全閉という実にデジタルな操作しか意味がない乗り方だと、深夜の静かな路地もけたたましく走る必要があったので見た目や出せる速度とうらはらに、結構気をつかって乗る必要もあった。リアはリジッド(サスペンションがついていない)なので、兎に角路面状態が悪いと命の危険を感じるし、パワーがないわりにはスリルのある乗り物だったとおもう。

とにかく車体が軽くてかわいい以外いい所無し、しょっぱい性能なので、なんでもいいから改造したい俺はどうにか改造を色々考えたのだけれど、パーツなどほとんどないし、パーツをかえば2倍以上馬力のある普通の原付が買えてしまう。
結局、ハンドルにS字フックをとりつけて買い物を便利にするくらいのカスタムで終わった。


非力of非力な原付でも、最寄りのコンビニ(100mくらい先)や、裏の河原をママチャリのつもりでのるのであれば、まあまあの乗り物ではあった。できるだけ道路をはしらなければ良い原付だとおもう。
奥さんの足としてしばらくつかわれていたのだが、駅前に引っ越したので使われる機会も減り、これまた知り合いへと譲られていった(本当に乗られているのかは謎だ)。

各種規制によってしばらく前にカタログ落ちしており、中古市場も大してもりあがっていないようなので、二度と乗ることはないだろうが、俺というハンデを背負ったら自転車に負けそうなチョイノリは本当に2馬力もあったのかいまだに謎だ。

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