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無線bluetooth小型キーボードの思い出

前の彼はとても大きくて、テンキーまでついていたんだ。
ちょっと大きすぎて、彼のことはとても気に入っていたんだけど3年たってDキーが戻ってこなくなったり、数字キーが押してないのに突然反応したりするようになってしまったんだ。
彼は言った。
「今までありがとう。楽しかったよ」
ぼくは彼に感謝した。
小説を書くのに酷使した。ブログを更新するのに酷使した。
ゲームチャットをするのにも酷使した。
コーヒーを一緒に飲み、ポテトチップスを肴に一晩中付き合ってくれたことも忘れない。
ひっくり返した君からは"のりしお"の香りがした。
君の最後の仕事は今の会社に入るときに履歴書を作ったことだったね。
すごく助かったよ。
君のおかげで僕は今の会社に入れた。僕はこれから新しい相棒と頑張っていくよ。

ここまでが前日談。

そしてぼくはビックカメラ渋谷店で新しいパートナーと出会ったんだ。
そう、君だよ。
そのときの僕はこう考えていた。
「机の上を広く使いたい」
そう思ったんだ。
前の彼はとても素敵だったけど、テンキーまでついていて、少しだけ、そうほんの少しだけ大きすぎたんだ。
だから、今回の新しいパートナーは小型な君がいいなって。僕の第一インスピレーションがそう感じたんだ。スピリチュアルやね。


……だけどごめん。

君のエンターキーの位置。
君のデリートキーの位置。
少しだけ一般的じゃないキー配列とFnキーを使わないとプリントスクリーンキーが打てないこと。

僕と君との相性はあんまりよくなかったみたいだ。

それと、君はとても寝つきがいいみたいだね。
ちょっと思考したあとで文章を書き始めるとはじめの三文字くらいが認識されないんだ。これは僕にとってちょっとしたストレスなんだ。

前のパートナーと比べるような下種なことはしない。

だけど、僕は文章を書くことに集中したいんだ。
残念ながら君は僕に見てほしいんだよね。
つまりね、手元を見ながら出ないと打鍵できないんだ。キー配列が特殊で。

物書きやプログラミングをするときに誤タイプっていうのはすごく思考を妨げるんだ。

だからごめん。

たった1日の付き合いだったけど、お互い笑顔で別れよう。
ばいばい。

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