社会人1年目の春、初任給をもらって浮かれていた私は、学生の頃はとても買えなかった価格の服屋さんに行った。
そこで、めちゃくちゃかっこいいスニーカーを発見した!
先がとんがってて、紫のギンガムチェックのしゅっとしたスニーカー。
たしか2万ぐらいだったか。
手には初任給、視線の先にはかっこいいスニーカーという状態で、私はただただ高揚していた。
試着もせず、店員さんに「これください!」と言って購入。
それからは、毎日履いていた。
会社に履いていくと、先輩のお姉さんが「靴めっちゃカワイイ!」と言ってくれて嬉しかった。
けれど、別れは突然やってきた。
2年ほど履いていたけれど、いつの間にかなくなってしまった。
正確には「捨てた」ではない。
けれど、探すのを止めた時点で「捨てた」なのかなと思ってここに書いてみた。
もうとっくに生産はしていないけど、同じ型のスニーカーがあったらまた履きたい。