親が買ってきてくれた定規だった。
自信満々で、これなら線をきれいに書ける!とのことだった。
そのころ学校では定規での遊びが流行っていたため、
親の期待を裏切り罵倒してしまった。こんなもの欲しくもないと。
その時の親の本当に申し訳なさそうな、残念そうな顔が忘れられない。
その表情でやってはいけないことを理解できた。
そして、親への感謝の気持ちを忘れないことにした。
滑り止め定規は、ずっと筆箱の中にあった。
真面目に使ってほしいという親の気持ちへの感謝として使い続けた。
ただ、いつの間にか行方不明になった。
この定規を供養してあげたい。君を馬鹿にしてすまなかった。
君は十分役に立ったし、思い出深かった。ありがとう。